2018年1月19日、西丹沢の畦ヶ丸の沢沿いを歩いてきました。
天気予報は晴れ。しかし、雲が厚く今にも雨が降りそうな寒い一日でした。
畦ヶ丸は序盤が沢沿いの道でとても気持ちが良いので、ぼんやりしたい時についつい行ってしまう。
丹沢の中でも好きな山の一つです。
【コースタイム】
西丹沢ビジターセンター 9:50 - - 沢沿い - - 西丹沢ビジターセンター 13:50
(今回は、沢沿いをうろちょろしてスケッチしていたのでこんな具合)
いつものように新松田駅からバスに乗り込みましたが、最後まで乗っていたのは自分のみ。道中でも会ったのも、おじさん1人だけでした。
西沢に出た辺りに生えていたミツマタ。蕾はまだギュッと硬く、これから来る春を待っているようでした。
奥から橋を渡って手前へ。
緩やかな坂道の左手には、沢が寄り添って流れています。
この場所はいつも濃い青に見える。水が溜まって深さがあると綺麗な色に見えるようです。
9月に来た時は葉が生い茂って影になっていたし、その前の3月の時は晴れていた。
そしてこの日は、曇り。少し色が落ち着いて見えます。天気や季節によって色が違うんだな…。
抹茶チョコケーキ!と思わず思ってしまった、平べったい岩。
それにしても、畦ヶ丸の冬はこんなに大量の落ち葉が堆積しているのか。目に飛び込んでくる茶色の量がいつもより多い。
でもそのおかげで苔の緑や、水の青が良く映えていました。
大きな堰堤を越える。
鈴のようで音がしそうな実。ちりーん。その先は丸木橋を通過して渡渉していきます。
真冬にも関わらず、苔は青々としていました。
この木は、前回9月に来た時はなかったと思います。
橋がないポイントなので、奥から左下に向かってこの木を頼りに石づたいに渡りました。
渡った先で足元を見ると、ひじきご飯とごま塩おにぎりのような石が。
なんでも食べ物に変換される脳みそです。
こちらは、ぱっきりと対角線で色が分かれている。カッコイイいい石だ。
奥には次の堰堤が見えてきました。
ここも水色。最初の場所よりは淡いかな。
巨石。三つ四つが重なって迫力があります。中でも一番上のが苔むし方もピカイチだ。
この丸木橋は台風の時に流されたのか、違う箇所に掛け直されていました。
畦ヶ丸の沢沿いの岩はなかなかの大きさです。
しかし、北アルプス 薬師沢から雲の平に向かう直登の道「ゴロゴロ地獄デスゾーン」とは違い、この岩の上を歩かねばならぬという事はありません。
もう、あの道は二度と歩きたくない…。
岩を見ると、張り付いた苔と地衣類の模様が綺麗でした。
先ほどに続き、こちらの橋も土台が崩れてしまった為に本来の場所より手前にありました。
台風の時は一体どれだけの水量がこの沢を流れていくのか…。想像すると怖い。
整備してくださっている方々のおかげで、ここも安全に渡ることができました。
橋を渡った先には休憩できるテーブルがあるので、ここで少し休むことに。
しかし、止まっていると寒い!風こそ吹いていませんでしたが行動食を少し食べて出発しました。
寒空と綿毛。灰色の空と相まって、もの悲しい。
食生保護の柵沿いに進み、しばらく少し行くと…。
下棚に到着です。
遠目で見た感じでは、凍結していませんでした。
もう少ししたら凍るのでしょうか? ぜひとも冬の間にもう一度行って凍っているところを観察したいところです。
今日は近くまで行かず、そのまま進みます。
足元には、落葉した枯れ葉。雨や風、水の流れによって岸際に集まっています。
ランダムに堆積しているものがほとんどでしたが、ぎゅっと折り重なり、層になっているものも所々ありました。
下棚から本棚に向かう途中、橋が完全に流されている場所がありました。
ここは飛び石をして渡渉するしかありません。
幅はそんなに広くはないですが、舐めて渡るとズル、ボチャ、グキ!なんてこともあり得ます。
この日は頂上まで行かず、沢沿いのスケッチ散歩の予定だった為、ゴアの登山靴ではなくトレッキングシューズで来ていました。
無理に渡ってボチャンも嫌なので、ここで引き返す事に。
渡渉ポイントの近くにプールがあり、少し、くすんだ水色が印象的でした。
穏やかな水の流れと、途中描いたスケッチ。
手がかじかんで描くのが大変でした。今後はカイロを持参することにしよう。
夏は涼しくて気持ちのいい沢も、冬となれば冷凍庫のようです。
動いていれば暖かいですが、今回はゆっくり移動しているので寒かった。
何の実がなっているんだろう。
枯れ葉コレクション。
水分がなくなってエッジが効いた形になっていました。
さあ、ビジターセンターに戻ってご飯を食べよう。
小さな滝もあります。
時々現れる青い水たまりを発見しては、その度に思わず顔がほころんでしまいます。
引っかかった橋。
西沢出合まで戻ってくると、出発時見えていた山は完全に霧の中に隠れてしまいました。
西丹沢ビジターセンターに着いたのは、13:50。 吊り橋の前のテーブルで、少し遅めの昼食に。
今回はカップうどんに魚ニソーのぶつ切りを入れた一品。冷えた体に暖かいつゆが染み渡ります。
真冬の畦ヶ丸はとても寒かったけれど、やっぱり良い山でした。