二つ目の台風が過ぎた後、紅葉が見たくて丹沢へ向かいました。
谷川岳以来の、三週間振りの山行。
奥多摩や北関東など候補はいくつかありましたが、今年は「山絵葉書シリーズ 丹沢編」を作るということもあり、丹沢に決定しました。
そして、これまでに行った丹沢の山はというと以下の通り。
- 2016.10 表尾根縦走
- 2016.11 鍋割山
- 2017.2 檜洞丸
- 2017.3 畦ヶ丸
- 2017.4 三ノ塔 (ヤビツ〜牛首経由で大倉)
- 2017.6 仏果山、高取山
- 2017.9 鍋割山
- 2017.9 畦ヶ丸 下棚、本棚トレッキング
そう…、丹沢山と蛭ヶ岳がない…。
とりあえず今回は、①紅葉を見る ②頑張って丹沢山まで日帰りでピストンする、という目標を掲げました。
しかし、日が短くなっているという事、足が遅い事を考慮して「無理はせず、安全な時間までに下山できるところまで。」としました。
結果は、塔ノ岳から丹沢山の間の日高まで。
トレーニングし直しです。
コースタイム
大倉 7:16 - 見晴茶屋 8:07 - 堀山の家 9:19 - 金冷シ 10:49 - 塔ノ岳 11:17-11:54 - 日高 12:41 - 塔ノ岳 13:34 - 13:49 - 大倉 17:01
平日にもかかわらず、渋沢駅から大倉へ向かう始発バスは満員でした。やはり台風一過の晴れと、紅葉シーズンが重なっていたからでしょうか。
そして、大倉尾根を上りで使うのは今回が初めて。
以前、表尾根縦走時に下りで使用した際の苦痛が頭にこびりつき、ここ登ったらどれだけ辛いのか…!と避けてきたのです。
さらに、未だ丹沢山、蛭ヶ岳に行っておらず、大倉尾根を登っていないのはさずがにいかん事態でありました。
いざ、大倉から入山です。
晴れていて、風も爽やか。 木漏れ日溢れる道を気分良く歩いていきます。
あれ、なんだか楽しいぞ。こんな気持ちのいい道だったかな〜?と思いながら進む。
何の木かはわからないけど、青空に朱色の葉が映えます。
日が当たっているところは暑いくらいです。
穏やかな林。この辺りは、紅葉していたり、していなかったりとまばらでした。
少し、歩を進めるとスギ林の緑の前に、赤い色が鮮やかです。
黄緑から黄色へ。
橙から茶色と、場所場所によって色が変化し、目を楽しませてくれました。
穏やかに晴れた秋の日。雑木林の木々がサワサワと揺れています。
一方私は…
思った以上に暑かったので既にバテ気味。 案の定どんどん抜かされていきます。
林を抜け、展望が良くなってきました。
しかし、遮るものがなくなった為、非常に暑い!うへぇ。
眼下に広がるのは、秦野の街か。
さらに進むと左手に富士山がひょっこりと。
手前の紅葉は少し終わりかけでしたが、一気にいい気分にさせてくれました。
写真を撮っていると、おじさんと目が合ったのでつい、「富士山綺麗ですね〜!」と話しかけてしまった。
そして、視線の先には丹沢の山々。
台風で上部は、散ってしまっているようですが、それでも十分です。
尾根道の木々は葉が落ちて、向こう側の景色が透けて見える。
両脇の木がなくなり、目に飛び込んできたのはもっこもこの紅葉!
台風の後でこの綺麗さということは、葉が落ちる前はどんな景色だったんだろう。と、しばし見とれてしまいました。
さあ、もう少しで塔ノ岳だっ!
11時ちょっと過ぎ、塔ノ岳山頂に到着です。 平日ですが、山頂には沢山の人で賑わっていました。
どかーん!とそびえる富士山。丹沢の山々を従えているかのようです。
表尾根縦走の時は雲で隠れてしまっていたので、今回この山並みを見られて良かった。
昼食をとり、丹沢山方面へ出発します。
こんもり〜。
木の階段を下り、稜線が見えてきました。
そして、またまた、紅葉。
ちょうどこの斜面に日が当たって、美しいです。
赤は少ないものの、少しの緑があることでより一層黄色や橙が綺麗に見えてくる。
ナイスアシスト、杉!
葉が全部落ちてしまった広葉樹の枝も、良い形。
登山道の草はすっかり枯れ、冬仕様です。
時々、間近で紅葉真っ盛りの木が現れたりして、本当に飽きません。
稜線最高だなー。
振り返って、塔ノ岳。
あそこから下ってきたのか…。
谷を見ると、沢が見えました。下の方も紅葉していますね。
そして、傍には富士山。
先ほどより少し霞がかってしまいましたが、清々しい気持ちにさせてくれます。
標識の丹沢主脈線の文字を見て、丹沢の山の中にいるんだなと実感が湧いてきました。
風が吹くと少し寒いですが、ずっと晴れていたのでそこまで気になりません。
平和だなあ。
歩いていると、はり出してきていた木の枝には芽がふくらんでいました。冬越しか。
と、思ったら、もう芽吹いてるヤツがいました。
気が早いなぁ、もうすぐ冬なのに大丈夫かい。
やっと、日高(ひったか)に到着です。
この時、既に12:41。自分の速度で丹沢山まで行って帰ってくると、日没に間に合いません。
残念ですが、ここで引き返すことにしました。
稜線を見つめ、また来るぞと心に誓いました。
さぁ、帰ろう。
やっぱり、一泊二日で来る方が私にはいいようです。そして無理はしない。
この時間から大倉に下山すれば余裕だなと思い、のんびり帰ります。
そして時々、立ち止まってポケ〜っとする。この時間が結構大事なのです。
今年中に主脈縦走か、主稜縦走しよう。