9月の後半、西丹沢の畦ヶ丸にある二つの滝、下棚、本棚に行ってきました。
今回はピークハントはせず、水を楽しむトレッキングです。
清流に癒されたいなぁと思い、真っ先に浮かんだのは畦ヶ丸でした。
●コースタイム●
西丹沢ビジターセンター 9:30 - 下棚 10:50 - 本棚 12:02 - 西丹沢ビジターセンター 14:00
快晴。爽やかな日です。 まずは下棚へレッツゴー!
やっぱり、水が綺麗〜。
台風の後だったからか水量が多かった気がしますが、透明度は抜群です。
暑くてつい水に手を浸けると、ものすごく冷たい!
3月にも畦ヶ丸には行っていますが、季節が違うとこんなにも風景が変わるんだな。
その時は、樹木の葉が落ちていた為に登山道がもっと明るく、水の色がよりはっきり見えていました。
今回は葉の影が落ち、ゆらゆらと水に揺られている様が美しかったです。
のんびりと散策しながら、下棚に到着。
以前来た時は急いで通過してしまい、近くまで来れていなかったので、しばし滝をを堪能することに。
水量が多いわけではありませんが、なかなかの迫力があります。
いやぁ〜涼しいな〜涼しいな〜、滝って本当に涼し……
……さ、寒いっ!!
少し離れれば適温なのですが、ずっと滝の側にいると寒くなってきます。
十分に下棚を堪能したので、本棚へ向かいます。
足元には、滝から豊富な水がザーザーと音を立てて流れて行きます。
流れを見ていると、ふと、この滝の水は一体どこからきているのか…。と疑問が浮かんできました。
畦ヶ丸山頂には水の気配は無いしなぁ。沢から滝を登って辿っていけば、突き止められるんだろうか?
ということは沢登りをしなくてはいけないなぁ…、岩場もあるのでクライミングの技術も必要じゃないか?
うーむ。
…こうやって山登りから入って、興味が広がって登り方が発展していくんだなと思いました。(お金も装備に消えていく…)
あと、登り方の幅が広がるのは単純に楽しそうですし。
まだまだ先になりそうですが、いつか沢を登って水源をたどる旅もしてみたいものです。
木漏れ日。 揺れている水面はずーっと見ていられる。
沢の水が流れている音は本当に心地良いです。
時折、足を止め、この景色を見渡しながら進みます。
ゆらりゆらり。
「スポットライト・石」
この石にちょうど光が当たって、スポットライトに照らされているようでした。
昔こんな絵を描いたな。そう、何を隠そう私は石好きであります。
沢から少し離れた場所で、パンみたいなキノコを発見しました。
オレンジが強く、何よりその厚みが興味をそそる。
触って質感を確かめたかったのですが、直感的に止めておきました。
きっとポフポフして中はカッスカスのスポンジ状と予測。
でもなんだか魅力的なキノコでした。
色々と遊んでいる間に、本棚に到着。
以前の畦ヶ丸の山行記録にも書いたのですが、遠くから見て水が全然流れていないじゃないか!と勘違いをし、完全にスルーしていました。
岩の裏側に本棚が隠れているのを知らなかったのです。
今回はしっかりと本棚を観察するために近くに行きます。
近づくまでに大きな岩を越えたり、倒木があったりしましたが慎重にクリア。
近づくにつれ、その存在感が増していきます。写真だと迫力があまり伝わりませんが、最前線だと暴風雨の中にいるよう。
ドゴゴ…
離れている時のそれとは異なり、スケールの大きさに圧倒されてしまいました。
対になっているもう一方の滝も水は少ないものの流れていました。
おなかもすいてきたのでベンチがあったところまで戻ってお昼にすることに。
木の橋を何度か渡り…
時々立ち止まって、山の空気を吸い込んだり。
穏やかな沢沿い。
午前中とは少し光の強さが変化し始め、違う風景のような気がしてきます。
そして、行きには光が当たっていなかったところが明るくなって、見えていなかったものが見えてくる。
今回は沢沿いだけをゆっくりと散策していたので、いつもよりそういう所に気がつきやすかったのかもしれません。
ベンチに到着して、お昼ご飯です。
この日もラーメン。
この後、持っていたチーカマをちぎってこの中に投下。ラーメンとチーカマの味がしました。
山頂に行かずともこんなに楽しい畦ヶ丸。
季節ごとに訪れて、もっと、動植物なども観察していきたいと思います。