先週の金曜日、丹沢の鍋割山に行ってきました。
●コースタイム●
大倉バス停 8:10 - 二俣 9:35 - ミズヒ沢 10:25 - 後沢乗越 10:54 - 鍋割山 12:15 - 12:55 - 後沢乗越 13:55 - 二俣 14:45 - 大倉バス停 15:58
早朝、家を出て空を見上げると、どんよりとした厚い雲。
おかしい。雨マークから、曇り、そして晴れマークへと天気予報は変わったはずなのに…。まあ、雨が降らなければいいや、ということで出発です。
大倉から登山口まで歩いていると濃い霧の中から山々がうっすらと見えてきました。
行く先の山は、すべて霧の中。
薄暗い樹林帯、西沢林道を進んでいきます。
写真だと爽やかに見えますが、風もなく、かなりムシムシとしていました。
暑い…。
ふと、スボンに目をやるとなにやらピロピロと動くものが…。
1匹のヒルが私の足を一生懸命登ってきています。
「おやおや…」と、しばし観察し木の棒で剥がそうとすると、力が入りすぎて勢い良く藪の中へ飛んで行ってしまいました。
看板に書いてあった「塩かけろ!石ですり潰せ!」という教えを守れず、なんとも無念です。
見上げれば、深い緑。
遠くの方から沢の音が聞こえてくると近づくにつれ、ひんやりとした心地よい空気が流れてきます。
雲の隙間から日が差すも、すぐに隠れてしまいました。
それにしても、湿度がすごい。モワ〜ンとしたまとわりつくような湿気。
更に、霧のトンネルを抜けたところで霧雨が降ってきましたが、レインウェアを着るほどではありませんでした。(この後すぐにやみました。)
出口には門番のように、蜘蛛の巣がぶら下がっています。
雨粒が付いて、風に揺れている。私は接写がしたくて背伸びをするも、なかなか届きません。
渾身の背伸びをして、なんとか写真を撮ることができました。
木々のトンネルを抜けると、またトンネル。
霧のおかげで、とても幻想的です。
この場所が本当にきれいで、しばらくとどまってしまいました。
これで涼しかったら最高なのですが…。新緑の季節、4月なんかはまだ肌寒くていいかもしれません。
抜けた先の沢沿いには夏草が群生していました。
中に何かいないかなぁと探ってみましたが、なにもおらず。
カエルとか虫とか居そうなもんなんですがね。
この草ってなんていう植物なんだろう。葉からするとイネ科でしょうか?
小さい頃、探検して帰ってくると腕や足が切れていて、大抵の原因はこれだった気がします。
蜘蛛の糸の器。きれいだー。これを作るんだから蜘蛛はすごい。
この後の道沿いでも、折れた木の枝や植物に沢山くっついていました。
木道が出てきました。
薄暗いし、霧が濃くなってきたような…。あと、何度も言いますが全く涼しくありません!
と、思ったら突如晴れ間が。
すると、今までの薄暗い登山道の雰囲気が一変しました。慌ててシャッターを切りますが、晴れ間タイムは一瞬で終わり。
すぐに元に戻ってしまいました。
後沢乗越を過ぎたあたり、左手に一瞬姿を見せた山。
帰宅後、地図を見て確認してみましたが、檜岳(ひのきだっか)でしょうか?うーむ。わかりません…。
さあ、多分もう少しで山頂…だったはず…!
11月にきた時と雰囲気が変わり過ぎていて、なかなか記憶が照合されません。
丸木の階段を上りきって…。
到着〜。眺望は無し〜!
ドドーーン!白い〜。
時刻はお昼過ぎ。
暑さと、二俣から水2リットルを歩荷してきたので、ダブルパンチで今回は少し疲れました。
コンビニで買ったサラダ巻きセットを食べ、エネルギーチャージします。
鍋割山に来たのに鍋焼きうどんは食べないのは、今日の口の気分が「酢飯」だったからです。暑い時は酢飯が美味しく感じる気がする。
山頂にいた他の登山者の方々は、美味しそうな鍋焼きうどんを食べていました。
少し周辺を散策して、下山します。
帰る途中、木道にかわいいやつがいました。
カナヘビ…じゃなくて、ニホントカゲの成体でした。
ちなみに、尻尾が青いのは幼体だそう。今回調べてみて、初めて知りました。
ピントを合わせるのに時間がかかってしまったのですが、シャッターを切るまで動かずにいてくれました。ありがとう。
通称くっつき虫。正式名称は知りません。最近は道端でもあまり見なくなってしまって、寂しい限りです。
下山中の道すがら撮ったこの写真。
現像してから気づいたのですが、左下に小さーーーく人型のものが写っていました。拡大すると…
お、お地蔵さん…?
右の方には積まれた石のようなものがあるので、何かを祀っているのかもしれません。
岩を左手前(近景)にして、右側へ抜ける構図で撮影したのですが、まさかここにいたとは…。少しびっくりしました。
そう思ってみると、なんだか荘厳な雰囲気に感じます…。
その後は、リスに出会ったりしながら山道を下りましたが、二俣のあたりから再び雨が。
15時頃だというのに林道は真っ暗でした。
そして16時前には、大倉に無事到着。
山を降りると、雨はすっかり止んでいました。